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冤罪 「ちびくろ・さんぼ」
2007-05-17 05:48
今読んでる本に、目から鱗の話があった。





「ちびくろ・さんぼ」について。

この本が、黒人差別を助長するという理由から絶版になったということは有名な話。

特に問題視されたのが、「サンボ」が蔑称であるということと、誇張された顔の表現。

いずれにしても、彼ら一家はアフリカ系で、舞台もアフリカであるという前提のもとに非難された。



しかし、ここに大きな矛盾があるという。

この物語のオチである、木の周りをトラがグルグル回ってバターになるというくだり。

トラ。

そう、トラである。

トラが何か??



そう、トラはアジアの動物であり、アフリカには生息しないのだ。



原作者のバナーマンは、アフリカではなくインドでこれを書いた。

だから、列記としたインドを舞台としたインドの一家のインド人の少年のお話なのだ。



では、なぜこの本が差別問題にまで発展したのか。

それは、1927年にアメリカで出版された版のドビアスの挿絵の影響らしい。(岩波版の挿絵もドビアスのものを使用している。)↓

jp01_001.jpg


着ている服はどことなくアフリカ人ぽく、インド人の少年には到底見えない。

さらに、原作では、サンボは竹やぶに散歩に行く設定だったのが、ここではジャングルに摩り替わっているらしい。

当時のアメリカでは、インド人やインドの風土というものに見識がなく、同類であるという安直な想像をもとに、身近な南部のアフリカ系移民(奴隷)に改変してしまったのだろう。

そのことが祟って、差別論争が巻き起こったわけだ。

原作どおりに、「インド」を徹底していれば、こんな始末にはならなかったはず。



一番の被害者は原作であり著者バナーマン。



人権論者は絶版することにばかり躍起になって、オリジナルに立ち返るということは主張しなかったのだろうか。

それとも、その事実すら知らなかったのか。

いずれにしても、お粗末な話。

僕も、小さい頃にこの本を読んだ。

感性を刺激してくれるとても楽しい作品だった。

あの頃も、そして今でも、差別的視点で解釈なんてしない。

たとえ、サンボがアフリカ人で、ライオンがバターになる話だったとしても、同じ感動を味わえる。

子供の貴重な体験を、大人が奪ってはいけない。

他の出版社で多くの復刊がなされているのが不幸中の幸い。





僕は、差別撤廃云々を唱える団体が嫌いだ。

束になって大々的にPRするより、身近な人にそっと諭されるほうが何倍も効果がある。

街へ出て、騒音を出し、交通を妨げてまで無差別を訴えるなら、各々が、わが子や地域の子供たちを愛をもって育て上げるほうがよい。

あの人たちには、思考の柔軟性と想像力が足りない。

実はそのことが、差別を含めた数々の社会問題を引き起こしているということを言っておきたい。





と、自分でも予想してなかった着地のしかたでしたが、僕は「ちびくろ・さんぼ」の誤解を解きたかったわけです。



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